高尾山は、山麓とその周辺もまた野生の動植物の「宝庫」です。首都圏から手軽に行け、しかも多くの人々が熱心に探すので、発見されやすいということもあるでしょう。
地理院地図: 梅ノ木平
高尾山の天気: 八王子市 , 高尾山
5月3日(祝)の午後、南高尾山麓の、梅ノ木平周辺を散策してきました。1週間前、三ツ森北峰鋸尾根の下りで転倒して負った、右足の打撲傷がまだ十分に癒えていません。山には行きたいけれど、無理して山登りはできないもどかしさ。そこで、春から初夏へと移ろう今の季節に咲く山野草を訪ねて、山麓の里道と山道を軽く歩いて来ることにしました。
出発地は高尾山口駅。人ごみでごった返す駅前を抜け出て、国道20号を梅ノ木平までテクシーこと、徒歩で行きました。バスもありますが、1日にわずか3本で、使ったことはありません。国道20号は大渋滞で、歩く方が車よりも早く進みました。真新しい「TAKAO 599 ミュージアム」の前を通り過ぎ、高尾山インターチェンジで地下連絡路を歩きます。駅から正味20分ほどで、梅ノ木平に至りました。
ここから西山峠に続く道を歩き、山道の半ばまで行ってUターンしました。そのまま「TAKAO 599」まで戻ってミュージアムを見学しようかとも思いましたが、高尾グリーンセンターの林道の様子を見に行くことにしました。行って見ると、高尾グリーンセンターから先で、山林作業のために風景が大きく様変わりしていました。特に入沢川両岸の植生が、相当に影響を受けていそうです。今年は、ツチアケビやキヨスミウツボが、どこに出てくれるでしょうか。
蛇塚のクマガイソウは、誰かが保護しているものだと思います。手前にロープが張られていますが、「蛇塚」の石塔にも、盗掘を防ぐ効果があるかも知れません。盗むと祟りがあるかも(?)とか。 花はすでに見ごろを過ぎ、全体としては終盤でした。町田市の「町田えびね苑」でもクマガイソウを見たことがありますが、見ごろは4月下旬でした。蛇塚よりも明るくて、撮影しやすかった記憶があります。自生地で咲くクマガイソウを見ることは、なかなか難しいようです。
Alt + < = 戻る。 Alt + > = 進む。 Internet Explorer では、最後に Enter を押してください。 了解