横浜市内で唯一の一等三角点が設置されています。緑区の最高峰。(3月4日9時23分撮影)
頂上に建つ飯縄(いづな)神社御由緒に、「八王子市にある高尾山薬王院の飯縄大権現を観請したものと伝えられている」とあります。
地理院地図:高尾山
高尾山の天気:横浜市緑区
桃の節句の3月3日、横浜市緑区の高尾山に行って来ました。八王子市の高尾山よりもずっと低い山です。でも一等三角点が設置されているだけのことはあり、丹沢主脈、箱根、富士山などを一望できるすばらしい展望台です。
田園都市線すずかけ台駅を出て、左手の石段を上り、馬の背橋で線路を越えます。東工大キャンパス前から右手の坂を上り、こうま公園を右に見ながら坂道をさらに上ると、国道246号に出ます。横断歩道橋の手前は東京都町田市ですが、歩道橋を越えると神奈川県横浜市に入ります。
歩道橋を渡りきってもそのまま真っ直ぐ畑中の小みちを進みます。春の野菜畑からは、煎じ薬のような土の香りが漂っています。白梅の花に、メジロ、シジュウカラ、ホオジロなどが来ています。黒い土の上をムクドリが歩いています。
車道に出たら左折しますが、すぐにコンクリート舗装の上り坂が左手に現れます。ここが飯縄(いづな)神社入口。ほんの小さな坂ですが、曲線を描いて上って行く上の見えないやや急な坂の上には、何か素敵な世界がありそうです。
坂の上に着くと、丘の背後に聳え立つ東工大の校舎が目に入りますが、その手前、丘の頂上に飯縄神社の鳥居が見えます。先ほどよりいっそう濃くなった土の香りを吸い込みながら進んで行くと、白い鳥居とコンパクトな飯縄神社が出迎えてくれました。鳥居のすぐ脇に一等三角点があり、ベンチも二つあって、ゆっくりと展望を楽しめるようになっています。
すでに午後になっていた空は春らしく霞み、富士山と丹沢も雲がかかって、あまりよく見えませんでした。光線の向きを考えると、太陽がなるべく東の位置にある早朝が「高尾暮雪」のお奨めです。
帰りは、来た道をそのまま戻りました。あっけなくすずかけ台駅に着く前に、こうま公園で白い「親仔馬」像の鼻を三つ撫でました。
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