桃太郎伝説と関係があるかもしれない百蔵山。その向こうには、大きな扇山が控えています。
この山の付近には、犬目、猿橋、鳥沢、談合坂、九鬼山など、それらしい地名が勢ぞろいしています。
大月市の「秀麗富嶽十二景」では、百蔵山が七番、扇山が六番です。
地理院地図: 扇山
百蔵山・扇山の天気: 大月市
レポ: 扇山
6月2日、中央本線猿橋駅から、桂川左岸の百蔵山と扇山に登りました。先回倉岳山から眺め、強い引力を感じた山です。
百蔵浄水場からの登山路はほとんど草で覆われていて、最近に人が歩いた痕跡がありませんでした。百蔵山への登りでは、時折り樹木の開けた場所で澄んだ富士が姿を見せて励ましてくれました。今年は富士の雪解けが遅いような気がしましたが、どうでしょうか。百蔵山も扇山も頂上からの眺望が素晴らしく、本当に大月市はいい山に囲まれていると実感しました。両峰を結ぶ尾根には、いわゆるフィトンの香りが充満。蝶、蛾、蜂などの虫もいっぱい。でもきょうのクライマックスである扇山頂はハエが多すぎて、おにぎりを急いで頬張ると、早々に退散しました。
梨ノ木平への下り道ではハルゼミの声が「ゼーリン、ゼーリン」とのどかに響き渡っていました。ヤマツツジの花のやわらかな色あいが、山に溶け込んでいます。谷の水場で思い切り頭と顔を洗い、存分に喉を潤しました。駅から駅まで正味5時間のコンパクトな山歩きでした。
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